東証スタンダード銘柄【ギグワークス(2375)】って、一体どんな会社なんでしょうか?
また、最近低迷が続いている株価の見通しも気になっている方は多いはず。
本記事では、「ギグワークス」の企業内容や業績推移について、また今後の株価の見通しについて、個人的に予測・考察していきたいと思います。
本記事内での株価予測はあくまでも個人的なもので、買い・売りを推奨している(煽っている)訳ではありません。仮に本記事の予測があっていても間違っていても文句なしでお願いいたします。また、売り予測(株価下落予測)になったとしても、該当企業のネガティブキャンペーンをしている訳ではありませんのでご理解ください。
「ギグワークス」ってどんな会社?
【ギグワークス】会社概要
社名 | ギグワークス 株式会社 |
代表者 | 村田 峰人 |
設立 | 1977年1月20日 |
オフィス | 【東京本社】 東京都港区虎ノ門2-10-1 虎ノ門ツインビルディング東棟10階 【他12拠点】 東京(虎ノ門本社・新宿)・札幌・仙台・横浜・静岡・名古屋・京都・大阪・広島・福岡・北九州・熊本 |
グループ会社 | ギグワークスアドバリュー株式会社 ギグワークスクロスアイティ株式会社 nex株式会社 日本直販株式会社 株式会社GALLUSYS ギグワークス・アドバンス株式会社 |
「ギグワークス」は、ITに特化したBPO事業(※)グループで、約10万人いる登録ギガワーカー(登録スタック)と仕事をマッチングさせたり、その他の管理・支援・人材派遣も行っているBPO受託IT企業です。
※ BPO(Business・Process・Outsourcingの頭文字)事業とは…企業の業務プロセスの一部を一括して専門業者に外部委託すること
連結グループ会社と業務を細分化していて…
<オンデマンドエコノミー事業>ギグワークスアドバリュー株式会社
- 営業代行・販売支援サービス
- 導入・設置・交換・保守支援サービス
- コールセンター運用・スタッフ支援サービス
<システムソリューション事業>ギグワークスクロスアイティ株式会社
- システム・エンジニアリング開発受託・スタッフ支援サービス
- ソフトウェア開発、ソフトウェア・パッケージの企画・開発・販売
<シェアリングエコノミー事業>nex株式会社
- レンタル・バーチャルオフィスサービス
- シェアオフィスサービス
- 不動産サービス、コンサルティング
- <デジタルマーケティング事業>日本直販株式会社
- <Web3エコノミー事業>株式会社GALLUSYS
- <福利厚生関連事業>ギグワークス・アドバンス株式会社
これらの業務を一括管理しているのが親会社の「ギグワークス」という訳です。
【ギグワークス】売上構成(セグメント別)
2023/10時 | 売上 (百万円) | 構成比 |
オンデマンドエコノミー | 11,442 | 42.3 % |
デジタルマーケティング | 6,373 | 23.5 % |
システムソリューション | 4,852 | 17.9 % |
シェアリングエコノミー | 4,401 | 16.3 % |
損益計算書計上額 | 26,432 | — |
引用:株予報
「ギグワークス」年商264億円もあるそこそこ大きな企業だったんだね。
ギグワークスの業績推移
では次に、「ギグワークス」の業績推移を見ていきましょう。
【ギグワークス】業績推移 ※ 2024年2月現在(単位:百万円)
決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 |
2021/10 | 21,169 | 903 | 937 | 434 |
2022/10 | 22,932 | 442 | 476 | 232 |
2023/10 | 26,432 | 111 | 111 | ▲718 |
2024/10予 | 24,400 | 205 | 200 | 85 |
ん~…数字だけ見たら、売上は伸びてるけど営業・経常利益が減ってきているようにも感じるね。
「ギグワークス」の株価推移
2024年2月9日現在の株価、終値562円。
「ギグワークス」の株価が急伸した理由・要因
ギグワークスがS高、子会社のブロックチェーンゲームで秋元康氏がストラテジックアドバイザーに就任
同社は26日、100%子会社のGALLUSYSが、クシムの子会社であるチューリンガムと共同開発を進めるブロックチェーンゲーム「SNIPIT(スナップイット)」のストラテジックアドバイザーに、作詞家で音楽プロデューサーの秋元康氏が就任すると発表。これを手掛かり視した買いが集まったようだ。クシムも商いを伴って急伸している。
SNIPITは、スマートフォンのカメラで撮影した写真により、独自のトークンを獲得できるゲーム。アラブ首長国連邦(UAE)のドバイに拠点を置くZEAL NOVA DMCCがパブリッシングを行う。ギグワークスは11日、子会社である日本直販の総合プロデューサーに秋元氏が就任すると発表していた。秋元氏ならではの企画とプロモーションを進行させることで、Web3の普及を図るとしている。
出ました…秋元康…。
このニュースをきっかけにして、10営業日で300円台の株価が1,149円の約4倍の急伸を見せました。
そして…
ギグワークスが軟調、東証が信用規制の臨時措置を強化
この臨時措置が出るとだいたい下がるよね。でも70%の委託保証金率はなかなか高い印象。
ギグワークス—ストップ高買い気配、業績底打ち感や合弁会社の設立発表を材料視
増配予定に加えて、秋元康さんとの業務が翌年1月から始まるとなると、確かに期待しちゃいますね。
「ギグワークス」の株価の見通し・考察
「ギグワークス」理論株価は?
2023年12月時点の「ギグワークス」の理論株価(※)は…
「ギグワークス」理論株価:117円
※ 理論株価 = PER(株価収益率)× 予想EPS(1株当たり当期純利益)
まさかまさかの100円台でした。
あまり理論株価は信用はしていませんが、それにしても117円は…ヒドイ数値ですね。
ただ、先ほどの決算で当期利益に▲が付くと理論株価は下がる傾向にあるので、致し方ない…のかな。
決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 |
2021/10 | 21,169 | 903 | 937 | 434 |
2022/10 | 22,932 | 442 | 476 | 232 |
2023/10 | 26,432 | 111 | 111 | ▲718 |
2024/10予 | 24,400 | 205 | 200 | 85 |
次の決算2024年3月にどう動くか…
「ギグワークス」の次の決算発表は2024年3月12日を予定しています。
前回の12月決算では、11月にジリジリ下げたのを一掃する勢いで1.5倍の急伸を見せました。
やっぱり「増配」や「配当再開」など、配当に関わる発表があると株価は跳ねますね。
次の決算は、2023年11月~2024年1月までの分になるので、先ほどのIR発表にあった秋元康さんとの新事業は含みますが…
どうなんでしょう。
本当に数字からはまったく予想はつきませんね。
過去のチャートからひも解いてみた…
このチャートは2019年からの週足チャートです。
2020年12月にも、2023年10月の高値同様に1,200円にまで高騰した時期がありました。
決算内容が良かった(5期連続最高益を更新)上に、これまた増配予想を発表したことが要因です。
その前の大きな下げも決算内容で、その前の前のジリ上げも決算が引き金でした。
というように、「ギグワークス」は「決算」に大きく振り回される銘柄です。
出来高は2020年の6倍にも!?
また、次に出来高に注目してみましょう。
2020年は株価と比例して出来高も多く、その分、株価の変動も激しかったのですが…
2022年、2023年と、株価が落ち着いてからは出来高もそんなに変化がありませんよね。
ですが、今回の2023年10月以降に出来高がまた急増しはじめました。
その量…なんと2020年の約6倍です!
つまり、それくらい注目を集めたことがある銘柄ですから…
次の2024年3月の決算内容次第では、もしかしたら1.5倍…いやそれ以上の結果が待っているかもしれません。
※ 決算ギャンブルは推奨できませんので、自己判断でお願いいたします
「ギグワークス」はウルフ村田銘柄だったよ~なぁ~…
「ギグワークス」と言えば、ウルフ村田銘柄です。(今は違う可能性大ですが)
彼女のことは面白い人だなぁ~とは思いますが、それ以上に良く言うつもりも、悪く言うつもりもありません。
ただ、彼女の推している銘柄は…ガラが怖い…。
例えば、これは彼女が推していた【2338 クオンタムソリューションズ】です。
2023年夏ごろから、X(旧Twitter)でも毎日のようにポストされていました。
2023年8月は700円台だったのが、11月には約5倍の株価3,500円。
彼女の煽りにうまく乗れた投資家はニヤニヤが止まらなかったことでしょう。
しかし、そこからのナイアガラ…。
知らずにポジションを取ってしまった投資家からしたら災難ですよね。
「ギグワークス」ももしかしたら、ウルフ銘柄から外れたから今の株価になってしまった可能性もありますし…
秋元康好きですので、もしかしたら影を潜めているのかもしれません。
とにかく彼女の銘柄は…乗るなら早めに、降りるときはまだ上がっている最中に…が鉄則です!
【まとめ】「ギグワークス」株価の見通し・考察
簡易的なチャートのテクニカル分析で言えば、三角保ち合いを下に外れてしまったので…
「ギグワークスの株価は下がる」がセオリーです。
が、2024年3月には決算があります。
また、出来高は2023年10月に過去最高を叩き出していて、いまだにX(旧Twitter)でも人気の銘柄です。
2019年から約1年かけてジリジリと300円台から1,200円にまで上昇した経緯から見ると…
もしかしたらこの出来高(人気)を考えると、500円台から1,500~2,000円くらいまで上がる可能性もあります。
また、秋元康さんとの新規事業の件や合併など…展開としては面白い企業なので、今後の決算やIR次第では、とんでもない相場になることも…!?
楽しみと言えば楽しみですが、直近の売買は控えたいと思います。
「ギグワークス」は変動の激しい銘柄ですので、スイングトレードと言うよりは、デイトレや長期保有に適した銘柄なので…。