株式投資とFXではどっちの方が勝ちやすい・稼ぎやすいのでしょうか?
まだ株・FXのどちらの投資も始めたことがない方だけでなく…
株式投資でうまくいっていない方や、FXに興味はあるけど踏み出せない方にとっても気になることでしょう。
本記事では、株とFXはどっちが勝ちやすいのか?だけでなく両者の違いや、株経験者には資産を増やすためにFXを始めてほしい理由についても解説しています。
株式投資とFXの違いは?
まずは、株式投資(株)とFXの違いについて解説していきますね。
【株式投資・FXの大きな違い】
- 投資対象が違う
- 取引時間が違う
- 初期投資額が違う
- 税制が違う
それでは順番に見ていきましょう。
投資対象が違う
株式投資とFXでは、そもそもの投資対象が違います。
株式投資は、個別銘柄に対して投資するものと、ETF(上場投資信託)に投資するものと合わせて約4000近くの投資先があります。
それに比べて、FXは多くても30~40種類の通貨ペア。
ほとんどのFX証券会社は20種類前後と、株に比べると圧倒的に少ないため…
次買う個別銘柄をどれにしようか…と迷ったり、銘柄研究、スクリーニングする時間を極端に短縮することができます。
しかも、億を稼ぐFXトレーダーなどの多くの投資家は、あまりマニアックな通貨ペアは選びません。
たとえ30~40種類あったとしても、結局、取引をメインでするのは、米ドル/円・ユーロ/米ドルなどの数種類…に絞っていくトレーダーが多いのが現状です。
取引時間が違う
株式投資は平日の「午前9時~午後3時」までと取引時間が決まっています。
夕方から始まるPTSもありますが、PTSでの売買は緊急事態の時くらいかと思うので、積極的に取引するトレーダーは少ないです。
そんな株式投資に比べて、FXは平日ほぼ24時間の取引が可能です。
また、FXのメイン稼働時間は、夕方4時以降のヨーロッパ時間や、午後10時以降のアメリカ時間から朝方が特に活発に取引される時間帯です。
日中は仕事や家事、学業に専念して、夕方・夜になったら落ち着いてFXの取引ができるのFXの特徴です。
初期投資額が違う
株取引では1株5,000円・1株10,000円以上の銘柄ともなると、100株取引するだけでも大きな額を投入する必要があります。
信用取引を始めようにも、証券会社によっては30万円以上の現金が必要…など、株にはとても多くの資金が必要です。
しかし、FXではもっともっと少額で取引を始めることができます。
株の信用取引では最大3倍までの取引が可能ですが、FXの場合は最大25倍(レバレッジと言います)までの取引が可能に。
【例】米ドル/円(1ドル100円として)1000通貨・レバレッジ25倍の場合
1000通貨 × 100円 ÷ 25(レバレッジ)= 4,000円
4,000円あれば、米ドル/円を1000通貨分取引することができます。
仮に、もっとレートの低い「メキシコペソ/円」(1ペソ8円として)になると…
1000通貨 × 8円 ÷ 25 = 320円
メキシコペソ/円は10倍の10,000通貨~の取引しかできない証券会社は多いので、10倍にしたとしても…
320円 × 10倍(10,000通貨)= 3,200円
3,200円あれば、メキシコペソ/円を10000通貨分取引することができます。
3,200円ですよ…
株式投資であれば何にもできない資金で、FXなら取引を始めることができるんです。
税制が違う
株式投資の場合、ほとんどの証券会社で「特定口座・普通口座」を選択でき…
「特定口座」を選択すると、利益から源泉分を徴収した上で利益が残る簡単な仕組みなっています。
が、FXの場合は、利益が一定以上出ると自分で源泉徴収や確定申告をする必要があります。
FXの税率は、所得税:一律20.315%
1年を通してマイナス(損失)になっている時は確定申告はしなくてもOKで、翌年以降の利益と相殺することもできます。
また、自分で確定申告をするため、FX取引に必要なもの(PC代・教材代など)は経費で落として節税できるといったメリットもあります。
株とFXはどっちが勝ちやすい?稼ぎやすい?
株式投資とFXの違いはご理解いただけたところで、実際に株とFXはどっちの方が勝ちやすい・稼ぎやすいのでしょうか?
投資初心者なら「FX」がおすすめ
投資すること自体が初めての初心者の場合は、「FX」がおすすめです。
それは、FXの方が少額投資で始めることができるから。
先ほどの通り、株式投資の場合は自分が好きな銘柄を買おうと思うと、数十万円~くらいの資金が必要なのに対して…
FXの場合は、5万円くらいの資金があれば始めることができます。
もちろん、最初の資金が少ないほど、損する額も小さいですし、その分、利益になる額も小さいです。
が、まず初心者ははじめはそこから「投資」というものに慣れていく方が、無難ですし、安全です。
また、投資先が株式投資は4000銘柄なのに対して、FXであれば20種類ほどです。
しかも、初心者であればまずは「米ドル/円」から始めると、円安・円高の勉強にもなりますし、マニアック通貨よりも親近感があってわかりやすいです。
大きく稼ぎたいなら「株」・長期的に稼ぎたいなら「FX」
株式投資の魅力は、株価が何倍にもなる可能性があるというところかと思います。
1,000円だった株価が、数ヶ月で2,000円に…3,000円に…といった銘柄もあります。
中には、テンバガー(10倍)にもなる銘柄もあり、それが株式投資の面白さでもあるかと思います。
しかし、FXにはそんなことはほとんどありません。
また、株式投資の場合は、一度上がってしまうともう二度とあの頃の株価に戻ることはないケースがほとんどですが…
FXでは同じ値幅でウロウロするケース(レンジ相場)が約6~7割です。
以上の理由から…
株式投資は株価がどんどん上がっていけば、大きく稼げる可能性があります。
またFXは、値幅を取り続けることが目的の投資になるので、長期的に安定して稼ぐことができます。
株とFXは共通点だらけ
株とFXとでは共通点・似ているところがとても多く、株の経験があるとFXでもすぐに取引を始められるはずです。
【株とFXの共通点】
- どちらにもインカムゲイン・キャピタルゲインがある
- トレード方法が似ている(指値・成行など)
- チャート・指標分析(テクニカル)が同じ
- どちらもファンダメンタルズ分析が重要
- ギャンブル感を味わいたいならFXにもある
それでは1つずつ見ていきましょう。
FXにもあるインカムゲイン・キャピタルゲイン
「インカムゲイン」とは…資産を保有することで得られる利益のことです。
株式投資ならば「配当・優待」に当たりますし、FXならば「スワップポイント」となります。
どちらも株式、もしくは通貨を保有することで得ることができます。
また、「キャピタルゲイン」とは…資産を売却することで得られる利益のことです。
株とFXの仕組みは同じで…「安い時に買って高い時に売る」または「高い時に売りを出して安くなったら買い戻す」が基本です。
金やCFD、仮想通貨(暗号資産)もキャピタルゲイン型の投資ではありますが、インカムゲインはありません。
トレード方法が似ている
株の取引方法は「成行・指値・逆指値」の注文が基本ですが、FXも基本はまったく同じです。
FXの場合は、株の注文方法よりも細かく設定ができたりします。(証券会社によっても変わってきますが)
FXではタイミングによっては本当にどちらに動くかわからないことがあります。
そんな時はOCO注文で、2つ同時に違う注文を入れることでリスクヘッジができます。
※ もしも1つの注文が約定したら、もう1つの注文は自動的にキャンセルされる便利な注文方法です
「IF(イフ)」と名前が付いている通り、「もしもこうなったら」という取引方法で…指値・逆指値注文の応用編ですね。
※ 大きな損失を防ぐときに使われる注文方法です
このIFOは、
- 新規注文
- 利確のための指値注文
- 損切りのためのストップ注文(逆指値注文)
の3つを同時に注文する方法です。
※ IFO注文は証券会社によって設定がないところもありますのでご注意ください
株経験がある方であれば、最初は「成行・指値・逆指値」を使い分けるイメージで始めて、慣れていけばFX特有の注文方法を使っていきましょう。
チャート・指標分析(テクニカル)が同じ
株でもFXでも、短期売買や中長期の予測で使うチャートや指標は同じです。
「移動平均線」はもちろん、「RSI」や「MACD」、「ヘッドアンドショルダー」や「包み陽線」など…
指標関連の種類や、チャートやローソク足が表しているテクニカル分析まで、ほぼほぼ同じと言っても過言ではありません。
株式投資でテクニカル分析を活用していた方であれば、かなりFXでも使えるはずです。
というより、FXは株よりも需給的要素が低いため、テクニカル分析がより通用すると思っても良いかもしれません。
特にTrading Viewなどを使って本格的に分析していた方は、FXを今からでもやるべきです。
どちらもファンダメンタルズ分析が重要
そして何より、株と同じくらいFXでもファンダメンタルズ分析は重要になります。
しかし、FXは株のファンダメンタルズ分析ほど複雑ではありません。
株の場合、決算内容や業績、PBR・PERなどのファンダメンタルズをしっかり分析したとしても…
- 予想外に株価が急落したり…
- 良い業績にも関わらず、株価だけがどんどん下がっていったり…
- 悪い決算でも跳ね上がったり…
もうワケわかめ…なところが多々ありますが、FXはいたってシンプルです。
FXにおけるファンダメンタルズ分析は…
取引したい通貨ペアのレートの動き(円安・円高などの動き)を、根拠をもって予測することを指します。
例えば「米ドル/円」取引の場合…
- アメリカの政策金融金利の変動
- 日銀総裁の発言による今後の日本の政策金利
- アメリカの失業率の推移
などの様々な指標を通して、経済的要素や国策を含めて、これから米ドルが上がっていくのか…下がっていくのか…という大きな流れを読む…
というのが、FXにおけるファンダメンタルズ分析です。
しかもこのファンダメンタルズ分析は、おおかたの予想通りに進んでいくのがセオリーなので、株のように予想だにしない番狂わせがあまりありません。
世界的に見ても、アメリカの経済指標を基準にしてレートが変わるケースが多いので…
まずは、アメリカ経済指標とレートの変動を意識していれば、ある程度の通貨ペアは掌握できることでしょう。
ギャンブル感を味わいたいならFXにもある
おすすめはしていませんが、FXにも株の「決算ギャンブル」と似たものがあります。
それは「アメリカ経済指標ギャンブル」です。
アメリカの指標発表は、毎月定期的にあります。
指標発表の時期と結果次第では、1ドルが1~2円、わずか数分…という短時間で急変することがあります。
FXの世界で1ドルが1~2円急変することはとても大きい変動で、滅多に見られるものではありません。
株の決算ギャンブルで過去に大きな利益を獲ったことのある人であれば…
もしかしたら、FXにもギャンブル性のあるイベントがあればテンションが上がるかもしれませんね。
株経験者にFXもやってほしい!4つの理由
株とFXの共通点・似ているところは理解してもらえたと思います。
そこでハッキリ言わせてください…株経験者は、FXも始めるべきです!
その理由は「株とFXは共通点が多い」こと以外にも…
【株経験者にFXをおすすめする4つの理由】
- FXの方が値動きの根拠がシンプル
- FXの方が株よりも安定して稼げる
- FXには自動売買がある
- FXの方が総じてストレスが少ない
と、FXには株式投資にはないメリットが多くあります。
それでは1つずつ解説していきましょう。
FXの方が値動きの根拠がシンプル
株価が値動きする根拠としては…
- 出来高・需給との関係
- 決算・IRなどの発表
- 仕手・大口の存在
- 大手ファンドによる空売り
などなど…様々な要因で株価は変動します。
FXにも需給はあるとは思いますが、取引量が莫大なため、株価ほどの大きな変動はありません。
FXは1日の値動きを予測する株とは違って、もっと大きな流れを掴むものです。
株ほど変動の要因となるものが少ないため、正解のない悩みに振り回されることはありません。
FXの方が株よりも安定して稼げる
株には、理由はともあれ時として…
1,000円の株価が1日で1,100円に…5,000円の株価が2日で5,700円に…などの大きな値動きをするタイミングがあります。
それが株式投資の醍醐味…といっても過言ではありませんが…もちろんその逆もあります。
毎日毎日の変動差に、疲れやストレスを感じている人も多いでしょう。
急な変動が苦手…疲れる…という方には、変動ば緩やかな通貨ペアもあります。
また、FXの変動は「pips(ピップス)」で表します。
このpipsと、保有する通貨量を計算して利益を狙うのがFXです。
【例】米ドル/円(1ドル100円として)・10000通貨の場合
100.00円で、米ドル/円を10,000通貨買いました。
10,000通貨の場合、1pips(0.01円)の値動きで100円の利益となるので…
1万円の利益を狙うために、100pips分(1円分)のレート変動をどうやって獲りにいくか。
を考えるのがFXの利益の獲り方となります。
1回の取引で大きく稼ぎたい人は、通貨数(資金)を上げたり、目標pipsの幅を上げたりします。
また1回の取引の利益を細かく分けて、1,000円分の利益を10回に分けて獲りにいく方法もあります。
FXは一気に大きな利益を獲ることは難しいですが、小さな利益をコツコツ積み上げて、結果的に大きな利益を生む投資です。
1回の利益が大きくないですが、株よりも安定して稼ぐことができる上に、変動も毎日そこまで大きくないので、含み損・損切り額が大きくなることも少ないのが特徴です。
FXには自動売買がある
株式投資は、投資信託などの資産運用以外は、すべて自分の手で取引をしなければいけません。
しかし、FXには放置していても勝手に売買してくれる「自動売買ツール」があります。
※ SNSでよく目にする悪徳商法の自動売買ツールのことではなく、金融庁が認めた証券会社の自動売買ツールのことを指しています
自動売買にはFX証券会社によって特長も違い、いろいろな種類があるので、その中から自分に合ったものを選びます。
入金して…売買設定をして…取引ボタンを押せば…あとは勝手に売買してくれます。
勝率もFX証券会社によっては80%を超えるところもあり、FX界隈では自動売買は当然のように使われている取引ツールです。
FXの自動売買は、レンジ相場に力を発揮するので…
- レンジ相場向けの通貨ペアは自動売買で…
- 変動が大きい通貨ペアは自分の手(裁量取引)で…
と使い分けて、利益分散しているトレーダーも多くいます。
また、FXの知識はあまりないけど、自動売買だけで毎月コツコツと稼げている学生や主婦トレーダーも大勢います。
FXの方が総じてストレスが少ない
これまでの本記事の「FXをおすすめする理由」をおさらいしておきましょう。
- 4000以上ある投資先が20種類くらいに絞られ…
- 日中は取引せずに、自分の空いている時間でゆっくり取引ができて…
- 正解のないことに振り回されることなく…
- 株式投資よりも少額で取引することができる上に…
- 毎日コツコツと安定した利益を得ることができ…
- 自動売買を使って、手動と両輪で稼ぐことができる…
もちろんFXで損失が出ることもあります。
しかし、投資額が株ほどの大きくないため、株ほどの大きな損失を出すことは少ないです。
株での経験があれば、投資完全初心者よりも簡単に利益は出やすいはずです。
FXのスワップポイントで追加利益も得られる
FXには、株の「配当」と同じように、保有しているだけで付与される「スワップポイント」というものがあります。
【他証券会社スワップポイント】※2024年5月時点(平均値)
DMM FX | 松井証券 | みんなのFX | |
最低取引単位 | 10000通貨 | 1000通貨 | 1000通貨 |
米ドル/円 | 226 | 220 | 210 |
英ポンド/円 | 278 | 280 | 319 |
ユーロ/円 | 186 | 185 | 187 |
豪ドル/円 | 118 | 115 | 122 |
南アランド/円 | 18 | 17.1 | 取扱なし |
メキシコペソ/円 | 27 | 26.1 | 24 |
※ すべて10,000通貨でのスワップポイント表記となります
例えば、米ドル/円・10,000通貨を1日保有すると【DMM FX】の場合は1日につき226円が付与されます(貰えます)。
株で配当を貰うためには、銘柄が指定した権利付最終日を待つ必要がある上に、配当落ちのことを意識しなければならないのに対して…
FXのスワップポイントは、ただ保有しているだけで1年365日貰うことができます。
つまり、米ドル/円を10,000通貨分、1年間保有するだけで…
226円 × 365日分 = 82,490円がスワップポイントとして貰えることになります。
スワップポイントにはマイナススワップがある
ただ、必ずしもスワップポイントはメリットばかりではありません。
先ほどご紹介した「貰えるスワップポイント」はあくまでも「買いで保有」している場合だけ。
スワップポイントには「マイナススワップ」があり、「買い」の逆…
つまり「売りで保有」している場合は、スワップポイント分が引かれてしまいます。
米ドル/円 -229円
ユーロ/円 -189円
ポンド/円 -281円
貰えるスワップポイントくらいの額が「売り」で保有している場合はマイナススワップとなり、その分は損失となります。
ユーロ/米ドル 58円
豪ドル/米ドル 30円
ユーロ/ポンド 52円
しかし、通貨ペアによっては「売り」でプラスになる(貰える)ものもあります。
実取引の利益・損失と比べるとそこまで大きな額にはなりませんが…
多めの通貨数で長期保有するような場合は、スワップポイントが貰えるのか、損失になるのか…を考えた投資も必要になります。
【実録】メキシコペソ/円を2022年1月から1年8ヶ月保有していたら…
ではここで、実際にスワップポイントを活かした長期保有をした例をご紹介いたします。
実取引とスワップポイントでどれだけの利益を出せていたか…をシミュレーションしてみましょう。
2022年は新型コロナウィルスがまだ落ち着いてはいないものの、世界的な景気はこれから上を向きだそうとしていた時期です。
- 2022年1月のメキシコペソ/円は約5.6円
- 2023年8月の高値8.7円まで保有
〇 保有期間:1年8ヶ月間(608日間)
〇 10万通貨保有・レバレッジ25倍として:
当時1ペソ = 5.6円 × 10万通貨 ÷ 25 = 22,400円が必要証拠金
☞ スワップポイント収入:※くりっく365参照
2022年1~12月 スワップポイント合計 51,137円
2023年1~8月 スワップポイント合計 58,734円
☞ 実取引(裁量)収入:
8.7 – 5.6 = 3.1円分の上昇 = 3100pipsの上昇
10万通貨の場合、1pipsで1,000円となるため…
3100pips ÷ 1pips × 1,000円 = 3,100,000円の収入
【合計・総評】
スワップポイント収入:51,137円 + 58,734円 = 109,871円
実取引(裁量)収入 = 3,100,000円
合計:証拠金22,400円の投資で、トータル3,209,871円の収入・利益 * 驚愕の143倍 *
という結果となりました。
当然ですが、これが10倍の224,000円の元手だったら…
収入・利益も10倍の32,098,710円となります。
スワップポイントだけの収入でも元手(証拠金)から考えると5倍近くですが…
実取引(裁量)の方でもしっかりと利益を出すことが、より大きな収入・利益を出すためには必要なのです。
FXのデメリットも知っておこう
FX取引を始めるにはメリットはとても多いですが、やはりメリットばかりではありません。
ここからは株経験者がFXを始める上でのデメリットについても解説しておきますね。
【株経験者がFXを始めるデメリット】
- FX口座を新たに作る手間がある
- FX取引の資金が必要
- 株同様に損をする可能性もある
- 少額取引だとモチベーションが上がらない
- FXトレードを新たに覚えなければならない
こちらも1つずつ解説していきますね。
FX口座を新たに作る手間がある
手間と言えば手間なのですが…現在、株式取引をしている口座とは別のFXの口座を作る必要があります。
証券会社によっては株とFXが同じ口座で管理できるところもありますが…
できれば株とFXの口座や証券会社は分けて管理した方がリスク管理としてはベターです。
例えば、株取引はSBI証券や楽天証券で…でもFXは、DMM FXや松井証券で…。
株とFXでは「同じ資金を使わない」というところがポイントです。
入金の手間や、口座開設の手間は掛かってしまいますが、そうすることで自己資金を分散して管理することができます。
手間が掛かる分、資金管理を冷静にできるメリットもあるため、株とFXの口座は分けておきましょう。
FX取引の資金が必要
株取引も同時に行う場合は、株の資金とは別に、FX取引用の資金を準備する必要があります。
FXの資金は、最低でも5万円…余裕があれば10万円くらいあればひとまず十分です。
取引したい通貨数や通貨ペアによって、もっと余剰資金を入金することはもちろん問題ありません。
先ほど、メキシコペソ/円なら10,000通貨を3,200円から取引できる…と解説しましたが…
3,200円だけだと、1回の取引で例え1円でも損失が出てしまうと、次の取引は10,000通貨では取引ができません。
通貨数が少なくなると、その分の利益やスワップポイントも減ってしまうため、負のスパイラルが始まってしまいます。
余裕を持った取引をするためにも、裁量(手動)取引では最低でも5万円以上は準備しておきましょう。
自動売買の場合、放置する間のリスクヘッジのため、最低でも10万円以上の資金をFX口座に入金してから始めるようにしましょう。
※ 米ドル/円取引・1ドル150円・10000通貨・レバレッジ25倍の場合は、60,000円が必要になります
株同様に損をする可能性もある
これはデメリットに該当しないかもしれませんが…FXでも、株同様に損失を出す可能性はもちろんあります。
株よりも疲れやストレスを軽減できるのがFXのメリットではありますが…
FXでも損失が出てしまう可能性があることを、再認識しておきましょう。
しっかりと資金計画を立て、戦略的に取引をしていけば、株ほどの大きな損失を出す確率はかなり低いと考えて良いでしょう。
【ネットでよくあるFXで大損した話】
ネットでFXで大損、破産した…という記事やブログを見てみると…
- 借金までしてFXをやってしまっている
- 一気に大金を1回の取引で投入してしまっている
- レバレッジを最大にしているわりに放置している
- 海外FXで高倍率(1000倍)レバレッジを賭けてしまっている
といった内容が目立ちました。
冷静に考えたら、そりゃ大損するよ…。と思うかもますが、当の本人は至って真剣だったはずです。
この記事でも紹介しましたが、「冷静さ」が欠けてしまうとFXでもこのような無謀な取引に手を出してしまいます。
- FXはギャンブルではありません
- 一攫千金できる投資方法でもありません
1日1日、地道にコツコツと利益を積み上げていくのがFX投資の特徴です。
このことをもう一度、改めて理解しておくようにしましょう。
少額取引だとモチベーションが上がらない
FXでは株よりも少額投資が可能です。
平均的に見ると1,000通貨~が最低取引単位ですが、証券会社によっては1通貨~取引が可能なところも(松井証券FX)。
しかし、下記表の通り…
pips/Lot | 1,000通貨 | 10,000通貨 |
---|---|---|
0.1pips(0.001円) | 1円 | 10円 |
1pips(0.01円) | 10円 | 100円 |
10pips(0.1円) | 100円 | 1,000円 |
100pips(1円) | 1,000円 | 10,000円 |
1,000通貨保有の場合、1pipsの変動で10円の利益にしかなりません。
株と比べて少額の投資とはいえ、利益率に物足りなさを感じてしまう人も多いのではないでしょうか?
利益を上げたい場合は、そもそもの入金額を上げて、1回の取引通貨数を多くすることで、より小さい値幅(pips)で多くの利益を出すことも可能です。
物足りなさを感じている人は、1回の通貨数を増やすためにも、入金額を20万円、30万円~と多めに入金して取引を始めるようにしましょう。
株経験者におすすめのFX証券会社
最後に、株経験者におすすめしたいFX証券口座は次の3つです。
- 人気がある(口座開設数者が多い)
- 評判が良い(現役トレーダーからの評価が高い)
- スプレッドが狭い(取引コストは抑えるべき)
- スワップポイントが高い(長期保有者は必須)
- 自動売買がある(自動売買も一つの選択肢)
- サポートが手厚い(サポートがあると安心)
といった点を重視することで、短期取引の利益率を上げたり、特にFX初心者は取引を楽に進めることができます。
今回おすすめするFX証券会社は…
【DMM FX】をおすすめする理由
まず一番におすすめしたいのは【DMM FX】。その理由は…
- スプレッドが業界最狭水準
- スワップポイントも業界トップクラス
- 口座開設まで最短30分と業界最速
- 証券会社の中で口座開設者数No.1
- サポートの充実
スプレッドやスワップポイントが高設定というのはもちろんのこと、何よりも人気であること。
また、口座開設までの早さ「最短30分」は他証券会社では見受けられない大メリットと言えるでしょう。
初心者からベテラントレーダーまで、幅広いユーザーに人気のバランス型FX証券会社といえます。
通貨単位が10,000通貨からなので、本格的にFXでも月5万円…10万円以上を稼いでいきた方は【DMM FX】を選んで間違いないでしょう。
【松井証券FX】をおすすめする理由
次におすすめしたいのは株式トレーダーからも手数料が安いと評判の老舗証券会社【松井証券FX】です。
松井証券FXの特徴は…
- 初心者から上級者まで使いやすい自動売買システム
- 取引通貨が1通貨から始められる
- 業界最少ともいわれるスプレッドの狭さ(低さ)
松井証券FXには1通貨から取引ができてレンジ相場に強い「リピート型注文」自動売買システムが搭載されています。
自動売買だけで確実に月10万円稼げるか…と聞かれると、断言はできませんが…
普段チャートを見たり、取引する時間があまりない方などは、自動売買を上手く活用することも戦略としてはアリではないでしょうか。
【外為オンライン】をおすすめする理由
最後におすすめしたいのは【外為オンライン】(自動売買「iサイクル2取引」)です。
自動売買システムの中でも後発組ということもあって、相場感に合った取引を可能にしています。
特に自動売買の「iサイクル2取引」はトレンドを追尾して、相場が変わるとその相場に合わせた売買を自動で調整してくれる優れもの。
また、スワップポイントも高いため、自動売買での長期保有(買いの場合)で副収入も得ることができます。
※ 自動売買にはロスカット設定があるので、多めの入金しておきましょう。(目安は10万円以上です)