【9235売れるネット広告社】ってどんな会社?株価の見通し・考察

売れるネット広告社 個別銘柄

2023年10月に東証グロースに上場した「売れるネット広告社(9235)」は、一体どんな会社なんでしょうか?

また、今後の株価の見通しも気になるところですよね。

本記事では、「売れるネット広告社」の企業内容や業績推移について、また今後の株価の見通しについて、個人的に予測・考察していきたいと思います。

※ 読む前の注意 ※
本記事内での株価予測はあくまでも個人的なもので、買い・売りを推奨している(煽っている)訳ではありません。仮に本記事の予測があっていても間違っていても文句なしでお願いいたします。また、売り予測(株価下落予測)になったとしても、該当企業のネガティブキャンペーンをしている訳ではありませんのでご理解ください。

「売れるネット広告社」ってどんな会社?

売れるネット広告社

【売れるネット広告社】会社概要

社名 株式会社 売れるネット広告社
代表者 加藤光一レオ
設立 2010年1月20日
オフィス 【東京】
東京都港区台場2-3-1 トレードピアお台場20階
【福岡】
福岡県福岡市早良区百道浜2-3-8 RKB放送会館4階

「売れるネット広告社」は、D2C(※)向けのデジタルマーケティング支援会社。

通販やインターネット上での、広告に対する成果・効果(費用対効果)の改善をお手伝いをしているIT系ベンチャー企業となります。

※ D2C(Direct to Consumerの略)とは…
製造者や事業者・企業が直接、消費者に販売・取引・契約する方式

【売れるネット広告社】売上構成(セグメント別)

売上 (百万円) 構成比
マーケテイング支援サービス 492 51.3 %
売れるD2Cつくーる 278 29.0 %
売れるネット広告でざいん 136 14.2 %
売れるネット広告こんさる 54 5.6 %
損益計算書計上額 959

引用:株予報

「売れるネット広告社」を一言で言えば、ネット広告の費用対効果を改善するイケイケITベンチャーという訳ですね!?

 

売れるネット広告社の業績推移

では次に、「売れるネット広告社」の業績推移を見ていきましょう。

【売れるネット広告社】業績推移 ※ 2024年2月現在(単位:百万円)

決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期利益
2021/07 2,400 184 194 134
2022/07 843 -77 -67 -52
2023/07 959 151 166 113
2024/07予 1,051 250 245 152
※ 2021年4月からの新収益認識基準の適用により、売上高が極端に減少することもあるとの注意書きあり
売れるネット広告社

業績推移を見たら「右肩上がり」なのがよくわかります。

直近の「売れるネット広告社」の株価推移と爆上げの理由

売れるネット広告社

2024年2月9日現在の株価、終値3,305円。

なんと7営業日連続のストップ高となっており、まさに無双状態!

2023年10月に上場した時の700円台から比較すると約5倍の爆上げです。

特に2024年2月に入ってからの伸び率が375%と約4倍。

驚きの成長率・伸び率と言えるでしょう。
では、なぜこんなに株価が伸びたのか…おさらいしておきましょう。
【追記】2024年2月22日
2月22日現在で、株価5,820円にまで上昇。
最高値は6,800円なので、2月9日からさらに2倍高騰しました。

「売れるネット広告社」の株価が急伸した理由・要因

「売れるネット広告社」の株価が2月に入って急伸した理由は…
2024年02月01日09時38分 ~株探より~

売れるネット広告—大幅に続伸、Amazonでのコンサルティング事業と広告運用事業を開始

大幅に続伸。新たな事業として、Amazonコンサルティング事業及びAmazon広告運用事業を開始すると発表している。ネット通販大手のAmazonでのサービス提供で事業の多角化とモール事業のノウハウ拡充を図る。Amazonコンサルティング事業では、Amazonアカウントの立ち上げ、商品ページの最適化、レビュー対策、転売対策、SEO対策などの総合的な支援を行う。Amazon広告運用事業では、AIを用いたAmazon広告自動運用ツールを活用する。

確かに「Amazonに認められた」というのはインパクト大ですよね。

ただその前に、結果的にAmazonの前振りになってるようなニュースもありましたね。

2024年01月25日11時49分 ~株探より~

売れるネット広告社—“【A/Bテスト】の試行回数日本一”の認定を取得

【A/Bテスト】は同じ条件で複数のクリエイティブを露出し、それらに対する反応から最も効果の高いクリエイティブ測定するテストのことで、広告の費用対効果改善に役立つ手法で、ネット広告における【A/Bテスト】はより正確にリアルタイムに効果測定ができるという特性がある。
同社では【A/Bテスト】が広告の費用対効果を改善し続けるための最も確実な手段と考えており、これまでに実施した【A/Bテスト】の数は2,600回以上にのぼり、日本中のD2C(ネット通販)事業者において、広告の費用対効果を改善するためのあらゆる【A/Bテスト】を行ってきたとしている。

2月1日の前にもこんなニュースがあったんですね!?この時に買っていれば…

 

「売れるネット広告社」の株価が急伸しているのはこれだけではありません。
2024年01月25日11時49分 株探より~

売れるネットはS高カイ気配、運用型広告のグルプスなどの完全子会社化を発表

6日の取引終了後に運用型広告を展開する「グルプス」(名古屋市中区)と、化粧品などのネット通販事業を手掛ける「オルリンクス製薬」(同)の2社の全株式を取得し、完全子会社化すると発表した。昨年12月に株式取得に向けた基本合意書の締結を発表していた。売れるネットの株価は直近で急騰を続けていたが、今回の開示を手掛かり視した買いが改めて入ったたようだ。24年7月期の業績に及ぼす影響は現在精査中とし、影響が判明した場合は速やかに開示するとしている。

今度は完全子会社ですか…!立て続けのIRでビックリしました。

2024年02月09日09時43分 株探より~

売れるネット広告—ストップ高、働きがい小規模部門で11位にランク、Amazonでの事業開始も引き続き材料視

ストップ高をつけ、昨年来高値を更新している。調査・分析専門機関のGreat Place to Work Institute Japanによる24年版日本における「働きがいのある会社」ランキングの小規模部門で11位にランクインしたと発表している。また、新たな事業としてAmazonコンサルティング事業及びAmazon広告運用事業を開始すると1月31日に開示したことも引き続き買い材料視されているとみられる。
2024年02月20日10時05分 株探より~

売れるネット広告—ストップ高、越境ECサービス提供子会社の新設に関する補足説明資料開示

ストップ高を付け、昨年来高値を更新している。越境ECサービスを提供する子会社「売れる越境EC社」(東京都港区)の新設に関する補足説明資料を開示している。Amazonアメリカを軸に「越境EC事業/越境EC支援事業」を展開するとともに「その他ECモール、アジア圏や欧州を含む世界中に越境EC事業を広げていく」などと説明している。1月31日に発表した内容とほぼ同じだが、補足説明を受けて改めて買い材料視されているようだ。

この立て続け+立て続けのIRのタイミングは狙ってのことなのか…それとも偶然か…
IR連発で、1月31日の終値880円が、わずか1ヶ月以内で5,820円まで上昇(661%の上昇)しました。

「売れるネット広告社」の株価の見通し・考察

ここからは私、HIROの個人的な「売れるネット広告社」の株価の見通しを考察していきたいと思います。
☟  ☟  ☟  ☟  ☟
まず、「売れるネット広告社」の売上高・営業利益を見てみると…
売上高:約10億円に対して、2023年決算時の営業利益:1億5,000万円(約15%)
この数値はIT業界・コンサルティング業界ならではの高い営業利益率です。
2021年に経済産業省が行った調査では、主要産業の売上高・営業利益率の平均値は「3.2%」。
情報通信業は8.6%、情報処理・提供サービス業は9%と言われている中で15%の利益率は圧倒的に高い数値と言って良いでしょう。
しかし、利益率の高さや利益高と株価は別問題…。
あくまでも株価を考えるには「推移」が重要です。
※ 十分利益はあるのに…なんでこんな株価?ってコンサル企業はたくさんあります
比較されるのは昨年までの実績と、2024/07期予想を上回るかどうか…
決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期利益
2021/07 2,400 184 194 134
2022/07 843 -77 -67 -52
2023/07 959 151 166 113
2024/07予 1,051 250 245 152

先ほどの業績推移の実績・予想を上回れば株価はどんどん上がっていくはずです。

「売れるネット広告社」理論株価は?

2023年12月13日現在の「売れるネット広告社」の理論株価(※)は…

「売れるネット広告社」理論株価:1,204円

※ 理論株価 = PER(株価収益率)× 予想EPS(1株当たり当期純利益)

この理論株価と比較して、2024年2月22日現在の株価は5,820円…

と、かなり高騰していることがわかります。

理論株価はあくまでも目安であって、正直あんまりアテにはしてませんが、現時点で5,820円は上がりすぎです。

まだIRが出て間もないですし、2月21日現在ではストップ高…という流れもあるのでもうしばらくは余波で上がっていく可能性もありますが…

上場して間もないことも考慮して、これからかなりの上下を乱高下する可能性は大です。

初心者は今から入ることはおすすめできません

将来的には安定して4,000円は全然超える可能性も!?

ここからはあくまでも期待値であり、希望的観測も含まれますが…

「売れるネット広告社」は、将来的には株価4,000円を超えてもおかしくないポテンシャルは持っていると思います。

株価は一旦、3,000~3,500円の間で落ち着きを見せるとは思います。

が、ネット媒体の費用対効果を改善したい…また、費用対効果を活かした効率的な発信は、これからどの企業にも必要とされる分野です。(特に大手企業は)

Amazonコンサルティング事業との進展や、今回子会社化した事業体がどのように業績に反映されてくるかは未知数ですが…

他大手企業との業務提携や、新たな子会社化、新規事業の発表などのIRが入れば、その都度、株価は反応するでしょう。

ソフト開発や将来的な事業を見据えての人材確保で、業績が一時的に悪化することはあったとしても…

面白いIRや定期的なIRニュースがあれば、ジリジリと4,000円を目指す形になってくるはずです。

「売れるネット広告社」買いポイントは…

「売れるネット広告社」を買うポイントとしては…

  • 現在の5,820円から落ち着いたリバを狙うか…
  • その後に再度落ち着いて停滞しているところを狙うか…

業界は違いますが…例えばこれ↓は【7859アルメディオ】の現在の日足チャートです。

アルメディオ

チャートは2つとして同じ形をするものはないと言いますが…イメージとしてはこんな展開が理想的です。

株は一気に上がると一気に下がる傾向にあるので、どっかで落ち着くタイミングが来るはず。

あとは、出来高の推移が下がりすぎないかどうか…

また、移動平均線がもう少し増えてこれば、推移も見えやすいです。

今後の定期的なIRや、ベンチャーならではの面白い事業展開に期待したいですね。

【まとめ】「売れるネット広告社」株価の見通し・考察

2024年2月以降の立て続けのIRによって、800円台から5,820円にまで急伸した「売れるネット広告社」。

株価の見通しとしては、今は過熱感がかなり強いので、一旦は落ち着くのがセオリーかと思います。

しかし、出来高をある程度キープし、株価がジリ下げでなく、停滞レベルであれば「買い時」。

それまで様子を見たいと思います。

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